田七人参は朝鮮人参と同じ種類の植物ですが、不思議なことに、
生産環境は朝鮮人参と全く反対で、湿度の高い熱帯高山環境を好みます。
田七人参の産地は中国雲南省です。雲南省以外でも採れないことは
ありませんが、その質は格段に落ちると言います。
雲南省のなかでも最も優良な産地は、ベトナムと接する海抜1500~2000
メートルの山地の、文山県にある壮族と苗族の自治州です。
確かに、中国古代名医李時診氏の漢方歴史名著『本草綱目』の中でも、
田七人参は、このように記載されています。“本名山漆、謂其能合金瘡、
如漆粘物也。此説近知、金不換、貴重之称也”。
[金不換]、つまり「金にも換えられない」という意味の異名を持つほど、
貴重かつ高価なものだということです。中国では昔から健康を増進する貴重
なものとして田七人参を珍重し、ひと昔前までは一部の特権階級、さらに遡
れば王侯貴族しか口にすることができませんでした。
苗族の人たちの田七人参の畑の管理風景

「田七人参」の無農薬栽培
近年、世界中で田七人参に関する研究が盛んに行われています。
田七人参の消費量が増え、特に日本やアメリカなど先進国向けの輸出では、
高品質な商品が要求されるため、無農薬栽培や、有機肥料の使用 などが徹底的
に実施されています。現地でも“無公害栽培”や“自然生態平衡”といって、
いろいろな研究が行われ、そのための“三七栽培技術中心(センタ-)”や、
植物研究所、国の無農薬試験センター も多数設立されています。
田七人参は多年生植物で、最低でも3年の成長期間が必要とされ、その間の
虫喰いの防止が最大の難関となります。現地の人たちは抗虫種を育てたり、
根の周りに 木灰を撒いたりするなど、いろいろな方法を利用して、
虫喰防止をしています。
「田七人参」の主成分と効能
田七人参の成分は、サポニン、フラボノイド、ステロ-ル、有機ゲルマニウム、
鉄分、アルギニンなどです。
その他に田七人参の特有のトリテルペン配糖体などがあります。特にインタ-
フェロンを誘発する有機ゲルマニウム含有量は朝鮮人参の1.5倍程度になります。
田七人参の効能については、健康食品(医薬部外品)として、薬事法第54条、
第59条、第66条により、効能・効果に関わる記述を認められていません
ので、全く残念ですが、省略させていただきます。

上質な「田七人参」を選ぼう
田七人参の高級品
田七人参の品質について、日本では“6年根”や“7年根”で品質を区分する業者
が多いようですが、実は、中国では田七人参の品質は八等級に区分され、
等級によって値段も違い、全く効能効果が望めないものまであるようです。
田七人参の等級区分は、主にその大きさによるもので、例えば10個の人参で1kgの
重さになるものは、“10頭”といって、1つの等級になります。
田七人参の中でも最も質のよいものは、雲南省文山県産のもので、地元の人は
『銅皮鉄骨田三七』と称しています。また採る時期によって、秋に、田七人参
の花が咲く前に採取したものを”春七”、冬に種子が成熟してから 採取したもの
を”冬七”と呼び、この中で”春七”の質が最もよいとされています。
当社の「田七人参」販売について
当社は長年にわたり、文山県の「参場」(田七人参の栽培農場)において、
田七人参を厳格に選別して輸入してきました。
当社は最高の品質の高級品限りのものをお客様に提供することができます。

「参考」
「田七」の名称が始めて文献に登場したのは、約400年前の明時代に編集された「本草綱目」
(李時珍著) です。本書には「血を止め、お血を留めず、痛みを鎮め、毒を消す」と田七人参
の薬効が具体的に示されています。
田七人参は中国雲南省の高地で採れるウコギ科ニンジン属の植物で、中国の雲南省の東南部
から広西省の西南部のごく限られた地域にしか分布しておらず、大変希少価値の高いもので
す。現存する人参属植物のなかでは、最も原始的なもので、第三紀古熱帯の2億数千年前から
地球上に存在する「陸の生きた化石」と呼ばれる驚くべき生命力の強い植物です。栽培は難し
く播種後3~7年後に収穫するため、「三七」と呼ばれます。収穫後は何と10年も雑草さえ生
えないほど大地の栄養分を吸収してしまいます。
また、田七人参は生産量も少なくお金にもかえがたい大切なものという意味で「金不換」とも
呼ばれています。主産地は中国の雲南省で、現産出量の85%を占めています。

高麗人参は健康食品として知名度が高いと思われますが、田七人参はまだまだ知らない人も多
いかと思われます。実際、高麗人参は1000年以上前から日本に入ってきていたのに対し、田七
人参が日本に入るようになったのはここ十数年のことです。これは、中国政府が長く禁輸政策
をとっていたことが原因といわれています。 田七人参の成分は、主に有機ゲルマニウムや15種類
のサポニン、フラボノイド、アミノ酸、鉄分、ビタミンA、B群、食物繊維、カルシウムをバラン
スよく含んでいます。特にサポニンの含有量が多く、高麗人参の約10倍の量が含まれています。
また田七人参にのみ確認されている成分「田七ケトン」は、注目されている成分です。
「基源」
科名:ウコギ科/属名:ニンジン属
生薬名:三七(サンシチ)/学名:Panax notoginseng (Burk.) F.H.Chen ex C.Chow.
「出典」 本草綱目

「別名」 田七人参(デンシチニンジン)、三七人参(サンシチニンジン)、
三七、田七、金不換、参三七、田三七、三七粉など
「性味」 甘、微苦/温
「帰経」 肝、胃
「成分」田七人参の成分は、主に有機ゲルマニウムや15種類のサポニン、フラボノイド、
アミノ酸、鉄分、ビタミンA、B群、食物繊維、カルシウムをバランスよく含んでいます。
「効能」人体の内外の各種の出血症候と打撲、損傷による瘀滞腫痛に用いる。
「薬理作用」化瘀止血、活血定通。
「応用」
1.人体の内外の各種の出血症候に用いる。
三七の止血作用は特によい。
そして活血化瘀の効能を持ち、止血の作用があって瘀が残らないという特徴があるので、
出血と同時に瘀滞のあるものに一番適している。
単味では、粉末にして呑服する。
また花蕊石、血余炭を配伍し、化瘀止血の力を強めることができる。例:化血丹。
創傷出血には、粉末にして外用する。
止血鎮痛の作用がある。

2.打撲、損傷による瘀滞腫痛に用いる。
活血袪瘀、消腫止痛の効能があり、特に止痛の効果がよい。
単独でも使え、活血行気薬を配合して使用することもできる。
このほか、近年来、冠状動脈硬化性心臓病の狭心痛を治療するにも、一定の効果がある。
「田七人参」の飲み方法「用法・用量」
田七人参は丸・散剤に入れる。粉にしてそのまま飲むか、カブセルに詰めて飲むのが普通です。
一日分は三~六グラムが適当、より効果を高めたい時には一〇グラムほど用い
でもよいでしょう。一日分はなるべくニ、三回分けて飲むのがおすすめです。
内服:煎剤には1日3~9グラム、粉末は1~3グラム。
外用:適量、搗いて汁で塗る。
「産地」中国(雲南文山)。