商品説明
珍しい麝香(じゃこう)1g救命生薬
麝香の用途
Moschus berezovskii Flerov
Moschus sifanicus Przewalski
Moschus moschiferus Linnaeus
主な用途は香料と薬の原料としてであった。 麝香の産地である中国では
有史以前から薫香や香油、薬などに用いられていたと考えられている
甘く粉っぽい香りを持ち、香水の香りを長く持続させる効果があるため、
香水の素材として極めて重要であった。

また、興奮作用や強心作用、男性ホルモン様作用といった薬理作用
を持つとされ、六神丸、奇応丸、宇津救命丸、救心などの日本の伝統薬・
家庭薬にも使用されているが、日本においても中国においても漢方
の煎じ薬の原料として用いられることはない。
中医学では生薬として、専ら天然の麝香が使用されるが、輸出用、
または高価な生薬として合成品が使われることもある。
麝香の採取
麝香をもつジャコウジカ (シベリアジャコウジカ)
麝香はかつては雄のジャコウジカを殺してその腹部の香嚢を切り
取って乾燥して得ていた。 香嚢の内部にはアンモニア様の強い不快臭
を持つ赤いゼリー状の麝香が入っており、一つの香嚢からはこれが
30グラム程度得られる。 これを乾燥するとアンモニア様の臭いが薄
れて暗褐色の顆粒状となり、薬としてはこれをそのまま、
香水などにはこれをエタノールに溶解させて不溶物を濾過
で除いたチンキとして使用していた。中国が主要な産地であるが、
特に吉林省長白山産のものが品質が最上級品良いとされていた。、
チベット、モンゴル産にもが良いとされていた。

麝香の採取のために殺されたジャコウジカはかつては年間1万から
5万頭もいたとされている。 そのためジャコウジカは絶滅の危機に瀕し、
絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約
(ワシントン条約)によりジャコウの商業目的の国際取引は原則
として禁止された。
現在では中国においてジャコウジカの飼育と飼育したジャコウジカ
を殺すことなく継続的に麝香を採取すること
(麻酔で眠らせるなどの方法がある)が行なわれるようになっているが、
商業的な需要を満たすには遠く及ばない。
六神丸、奇応丸、宇津救命丸などは条約発効前のストックを用いて
いるという。珍しいことで麝香の使用はどんどん高くなりました。
麝香の成分
麝香の甘く粉っぽい香気成分の主成分は15員環の大環状ケトン構造
をもつムスコン(3 - メチルシクロペンタデカノン)であり
0.3 - 2.5% 程度含有する。そのほかに微量成分としてムスコピリジン
(muscopyridine) などの大環状化合物が多数発見されている。

有機溶媒に可溶な成分のうちで最大20%程度含まれている。
この他に男性ホルモン関連物質であるC19-ステロイドのアンドロスタン
骨格を持つアンドロステロンやエピアンドロステロン
(epiandrosterone) などの化合物が含まれている。
ムスコンが2% 以上、C19-ステロイドが0.5% 以上のものが良品とされる。
麝香の大部分はタンパク質等である。
麝香のうちの約10%程度が有機溶媒に可溶な成分で、
その大部分はコレステロールなどの脂肪酸エステル、
すなわち動物性油脂である。
麝香の麝の字は鹿と射を組み合わせたものであり、中国明代の『本草綱目』
によると、射は麝香の香りが極めて遠方まで広がる
拡散性を持つことを表しているとされる。ジャコウジカは一頭ごと
に別々の縄張りを作って生活しており、
繁殖の時期だけつがいを作る。そのため麝香は雄が遠くにいる雌に
自分の位置を知らせるために産生しているのではないかと考えられており、
性フェロモンの一種ではないかとの説がある一方、分泌量は季節に関係
ないとの説もある。一方、睾丸を意味する語に由来するとされる。
これは麝香の香嚢の外観が睾丸を思わせたためと思われるが、
実際には香嚢は包皮腺の変化したものであり睾丸ではない。